電車とバスを乗り継ぎ、土山宿にやって来ました。
未明まで雨が降っていたのか路面が濡れています。
土山宿に到着時には雨も上がっていて、幸いこの後、雨の心配はなさそうな予報♬
今日は、東海道の難所鈴鹿峠を越えて伊勢国に入り、亀山宿を目指します。
【土山宿〜鈴鹿峠】
朝の土山宿は静かな佇まい♬
昔ながらの建物が並ぶ街道筋は、江戸の時代を思い起こさせてくれます。
歩いていると「本家櫛所」の看板がありました。
「へー!土山宿は櫛が有名なんだ!!」と思いながら歩いていると、「お六櫛」の説明文が立っています。
お六櫛と言えば…中山道藪原宿でも見かけた伝統工芸品。
なんでも江戸時代、信濃国の櫛職人が伊勢参りを終えて京都見物に行く途中、土山宿で重い病に罹り民家で養生させてもらって一命をとりとめ、信濃国に戻ったあと、土山宿で受けた恩恵に報いるため、再度土山宿に戻り、櫛の製法を伝授したそうです。
木曽の伝統工芸品が、土山でも見られるなんて…
すごいな〜😵
江戸まで110里と彫られた道標を過ぎて、街道は田村神社に向かいます。
(東京まであと約440キロ…まだまだ長い💦)
田村神社は大きな大きな神社です。
木々が生い茂る静かで威厳のある神社でした。
坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が祀られた神社で、嵯峨天皇が鈴鹿峠に出る鬼を退治するため、坂上田村麻呂に勅命を出して平定させたことから、この地に812年に作られた由緒ある神社。
坂上田村麻呂というと、征夷大将軍にもなった有名な人物ですよね!
田村神社をあとにして、田村川を渡り蟹坂古戦場跡を過ぎると、国道1号線に合流し、しばらく国道沿いを歩きます。
鈴鹿峠が近づてきているせいか、少しずつ坂道になってきました。
旧道は、時折集落の間を抜ける脇道に入りながら、鈴鹿峠に向かいます。
国道沿いを歩いていると、巨大な石の建造物が…
なんだろう?
と思って案内板を読んでみると、常夜灯でした。
これは目立ったでしょうね!!
常夜灯を過ぎて国道に沿ってしばらく歩くと、難所の鈴鹿峠です。
【鈴鹿峠〜坂下宿】
伊勢国と近江国の境にある鈴鹿峠♬
標高378メートルの峠は、東海道を行き来する旅人が越えなければならない峠です。
奈良時代は、伊賀から加太峠を越えて伊勢国に入るルートが東海道でしたが、平安時代になり、886年鈴鹿峠越えの新しい道ができ、以後、鈴鹿峠越えが東海道になったとのこと。
国道から離れてなだらかな坂道を登って行くと、アスファルトから地道に変わり、その先が鈴鹿峠の頂上です。
頂上には「界」と彫られた国境を示す境界碑が立っています。
ここから先は伊勢国♬
三重県に入りました!!
東海道の難所と言われる鈴鹿峠ですが、ここまではすんなり登ってこれました。
しかし、この先急激な下りとなります。
八町二十七曲がりと呼ばれるつづら折の道と石段…
これは、伊勢側から登ると確かに難所です😅
しかも、昔は山賊が出没したそうで、旅人は怖かったでしょうね!
峠を下る途中にある片山神社を過ぎると坂下宿はすぐです😊
【坂下宿〜関宿を経て亀山宿】
坂下宿は東海道48番目の宿場町♬
難所鈴鹿峠を控え、江戸時代は大きな旅籠や本陣の数も多く、大変賑わっていたそうですが、今はその面影はなく、静かなまちでした。
街道筋には、江戸時代にあった本陣の跡地や、脇本陣の跡地には石碑が立っています。
鈴鹿馬子唄の碑が立っていました。
坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る♬
と歌われて鈴鹿馬子唄は、鈴鹿峠を越える馬子たちが歌い、坂下宿が発祥の地。
この日も坂下宿に着いた頃には晴れ間が出てきました😊
坂下宿を過ぎて次の関宿に向かう途中、東海道にある宿場名を刻んだ標柱が道路脇に立っていました。
ミニ東海道です!!笑笑
そして、坂下宿から約7キロ歩くと次の関宿に到着です。
関宿は西の追分は大和街道、東の追分は伊勢街道に分岐する東海道47番目の宿場宿。
今も江戸時代の町並みを色濃く残しています♬
街道沿いにある銀行もこんな感じ!😊
昔の建物を利用した飲食店やお土産やさんも多数あり、中山道の奈良井宿を思い出しました😊
ちょうどお昼時、昼食には街道沿いにあるレストランに入ってカレーをいただくことに♬
とてもオシャレな雰囲気で、女性のお客さんばかり😵
おじさん一人では場違いな感じもしましたが、美味しくいただきました😊
江戸時代の雰囲気を堪能しながら、約1.8キロ続く関宿を過ぎると、景色ががガラッと変わり、鈴鹿川沿いの田園地帯を歩きます。
天気も良くてとても気持ち良いウォーキング♬
1両編成の電車が田んぼの中を走る景色も最高でした!!
亀山宿の近くに、野村一里塚があります。
北側にあった塚が現存していて、樹齢400年のムクの木だそうです。
そして、関宿から約6キロ歩いて亀山宿到着〜😊
亀山宿は46番目の宿場町♬
城下町でもあります。
街道沿いには亀山城西の丸の外堀跡が住宅街の中に保存されていました。
【歩いてみて】
今回からは土山宿から亀山宿の22キロを6時間かけて歩きました😊
難所の鈴鹿峠も滋賀県側から歩くと歩きやすかったです。
(逆に三重県側からは急な山道です💦)
途中、関宿近くまではお店やトイレはありません。
関宿は江戸時代の宿場町が色濃く残っていて、お店や飲食店も多くあり、宿場を見学するだけでも一日楽しめます♬
今回は、土山宿では朝まで雨が降っていたようで、路面が濡れていましたが、坂下宿で晴れていて、鈴鹿馬子唄をそのまま体験できた旅でした😊
次回は四日市宿を目指して歩こうと思います😊
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