訪れた宿場町…水口宿・土山宿
JR草津駅で草津線に乗り換え、前回のゴール地点石部駅にやってきました。
今日も寒い💦
東海道に戻り、今日の街道さんぽスタートです😊
【石部宿〜水口宿】
JR石部駅は、石部宿の西の端にあります。
石部宿の中心部に向けて歩いて行きます。
少し歩くと石部宿の西の見附跡があります。
見附とは、桝形城門の俗称で、番兵が通行人を見張っていたところ。
石部宿には西と東に見附があり、その間が石部の宿場町となります。
一里塚跡を過ぎると、「田楽茶屋」が再現されています。
安藤広重が描いた浮世絵「東海道五十三次」でも描かれている茶屋で、休憩所として地元の人や観光客が利用しているそうですが、残念ながら朝が早かったので、まだ閉まってました😅
田楽茶屋の前を東海道は左に進み古い家並みが続く道を進んでいきます。
しばらく行くと、小島本陣跡・三大寺本陣跡・問屋場跡などなど…
江戸時代にあった旧跡が目白押しに案内板が立っていて、この地域は東海道の宿場町があったことを大事にしている地域だなぁと感じました😊
石部宿の東の見附を過ぎて石部宿に別れをつげて先に進むと、家棟川隧道・由良谷川隧道・大沙川隧道があります。
隧道とは、現在のトンネルのこと♬
明治時代、天井川だった家棟川・由良谷川・大沙川の下にトンネルを掘り、道を通した名残が残っています。
旧東海道の道標を過ぎてJRの踏切を渡り、JR三雲駅を過ぎて野洲川を渡ります。
野洲川を渡ってしばらく行くと、横田の渡し跡に出ました!
ここは野洲川を渡る渡し場があった場所。
1822年建立の大きな常夜燈があり、東海道最大だそうです!!
渡し場を過ぎると、のどかな道を進んで水口宿に入っていきます。
水口宿は、東海道50番目の宿場町♬
室町時代から宿駅の機能があり、1601年に宿駅に指定されました。
町は東西に分かれ、東側は3本の道が走る宿場町、西側は水口城の城下町になっています。
「街道一の人とめ場」と言われるほど、多くの人が集まり賑わった宿場町です。
水口宿西の見附跡を左に曲がり、林口の一里塚を右に曲がると宿場の雰囲気が出てきます!!
下級武士達が住んでいた「百間長屋跡」をはじめ、歴史を感じる建物が多くあります😊
その中でも、「甲賀市ひと・まち街道交流館」は、古い建物を活用し、歴史や文化を紹介する場所で、休憩やお土産物も買える施設になっています😊
交流館を過ぎると線路を渡り、小さな石橋を渡ると道が3本に分かれます。
別れる場所に、カラクリ時計が!!
午前9時・正午・午後3時・午後6時に動く仕掛けになっているそうです!!
どの道を行ってもまた合流するので、真ん中の道を進むことにしました!
宿場内は江戸時代を想わせる建物が多く、とてもGOODです👍
高札場跡で三筋が再度合流、本陣跡を通って、東の見附まで宿場は続きます。
【水口宿から大野の間の宿を経て土山宿】
水口宿を出て街道は土山宿へと続きます。
水口宿と土山宿の途中の大野というところに間の宿(あいのしゅく)が設けられていました。
※間の宿…宿場間の距離が長い場合や、峠越えなどの難路の場合に宿場と宿場の間に設けられた休憩用の町場。
大野の間の宿は規模が大きな間の宿だったらしく、通常間の宿には旅籠はないのですが、ここには多くの旅籠があったようで、旅籠の名前を刻んだ標石が街道沿いに立っています。
ここで、水口宿と土山宿の中間点です。
点在する村々の間を街道は進みます。
途中たくさんの神社やお寺があり、昔の人も神社やお寺に旅の無事を拝みながら歩いたんでしょうね😊
国道を渡り野洲川を渡って、土山宿へと入っていきます。
土山宿は東海道49番目の宿場♬
伊勢国(三重県)から鈴鹿峠を越えて来た旅人の近江国(滋賀県)で最初の宿場です。
ここも昔の宿場の雰囲気をすごく残している宿場町です!!
本陣跡は、1634年江戸幕府3代将軍家光の上洛の際設けられました。
大名や公家、勅使らが宿泊した場所であり、宿帳など当時使用していたものが残っています。
今日の旅はここまで♬
土山宿そばにあるバス停に向かい、バスに乗って帰路につきました。
【歩いてみて】
全体的に緩い上り坂です。
石部から三雲まではアップダウンが続きます。
水口宿、土山宿は情緒ある宿場町の面影が多数残っていて、宿場町だけを散策するのも楽しいと思います。
お店もたくさんありますので、食事や買い物も楽しめそう😊
しかし、宿場と宿場の間にはコンビニなどのお店は少なく、飲み物や栄養補給用のおにぎりなどは持参した方がいいかも…
近江土山駅からJR貴生川駅までのバスは本数が少ないため、公共交通機関を利用する場合はあらかじめ調べておいた方が無難です。
寒い一日でしたが、天気にも恵まれ、いい旅ができました😊
途中の土山大野では、立ち話でしたが、大事な人にも会えたし♬
次回は東海道の難所鈴鹿峠を越えて伊勢国(三重県)に入ります。
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