【七里岩に沿って】街道さんぽ 甲州街道編 韮崎宿〜教来石宿 21.4キロ

甲州街道編

早朝ホテルの窓から

甲州街道10日目の朝は、どんよりとした曇り空で始まりました。

でも、遠く南アルプスの山頂付近には陽が差していて、何とも幻想的な風景が広がっています。

ホテルを8時前に出発し、まずは七里岩ライン沿いに進むことに。

途中、七里岩ラインとの分岐点を左に折れ、国道20号線へ。今日はこの国道20号線と七里岩が旅の良き相棒となりそうです😊

七里岩(しちりいわ) 山梨県北西部、韮崎市から北杜市にかけて広がる標高約500~600メートルの台地状の地形を指します。この地形は、釜無川による侵食で形成された断崖絶壁が特徴で、全長が約30km(七里=約28km)にわたることからその名が付けられました。

【道のり】

①韮崎宿から台ヶ原宿

朝の気温は7℃と肌寒い中、下祖母や上祖母石の集落を抜けていきます。

この辺りには昔の面影が色濃く残り、歴史の香りを感じることができます。

旧道に入ると、田んぼの中を通る道が現れ、その脇には七里岩の力強い地形が顔をのぞかせます😵

そして、茅葺の門を持つ古い家が目に留まりました。

この門はなんと、かつて武田家の家臣が住んでいた屋敷のものだそうです!

再び国道20号線に合流し、釜無川に架かる穴山橋を渡ります。

橋の右側には七里岩が、左正面から右側には南アルプスが見え、その雄大な景色に目を奪われます。

天気が良ければもっと絶景だったのになぁ…

次に訪れたのは上円井村。

上円井村は韮崎宿と台ヶ原宿の真ん中にある村♬

甲州街道一長い距離だった宿場間の立場(たてば)」として、かつて旅人が休憩する場として賑わった場所です。

古い建物が多く残り、当時の賑わいが感じられるエリアでした。

国道沿いに進むと、甲斐駒ヶ岳の上空だけが晴れており、神秘的な景色に出会いました!!

その後、小武川橋、大武川橋を渡り、ついに「甲州街道古道・はらぢ道」の入口に到着。

ここからしばらくは土道が続きます。

この道は江戸時代の旧道そのままで、歴史の息吹を感じる貴重なルートです。

途中で、東京から甲州街道を歩いているというご婦人お二人に出会いました。

お二人は中山道も踏破したそうで!!

しばし立ち話をさせていただきました😊

古道を抜けたら台ヶ原宿到着でーす😊

②台ヶ原宿〜教来石宿

台ヶ原宿/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報

台ヶ原宿には古い建物が多く残り、それを利用したおしゃれなお店もちらほら。

観光客で賑わう中、宿場の外れにある古民家カフェでランチタイム😊

今日のメニューはパスタ!

エネルギーを補充しラストスパート!!

ランチ後は田んぼ道を進み、南アルプスの美しい景色を眺めながらさらに歩を進めます。

台ヶ原宿から約5キロ進むと、教来石宿(きょうらいしじゅく)に到着。

教来石宿本陣跡

ここは「ヤマトタケルが休んだ石亅が地名の由来になっているそうです。

【見どころ】

甲州街道古道はらぢ道

韮崎宿から蔦木宿間の代替道で、釜無川の氾濫で甲州街道が通行できない時の迂回ルートだったようです。

現在の国道からは離れていて、江戸時代の道が残っています。

入口から中に進んで行くと尾白川沿いに土道が続いていて道標なども残っています。

【まとめ】

韮崎宿から教来石宿まで21.4キロを5時間40分で歩きました。

教来宿は交通の便が良くないです…

JR小淵沢駅までタクシーで行くか韮崎駅までバスで戻るか…

バスも一日6本しか走っていません(午前4本、午後2本、2024年11月現在)

帰りの時間にはご注意を♬

途中、コンビニもありますが、件数は少ないです。

見つけたら立ち寄ることをお勧めします。

教来石宿は甲斐国25宿最後の宿場町。

ここを越え、国界橋を渡れば、いよいよ信濃国へと入ります。

甲州街道も佳境に差し掛かり、次回は信濃国に入ります!!

この日はまさに、過去と現在が交差する旅路だったように思います。

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