街道さんぽ 中山道編 22日目 関ヶ原宿〜鳥居本宿 20キロ

中山道編

訪れる宿場町…今須宿・柏原宿・醒井宿・番場宿・鳥居本宿

JR東海道線関ヶ原駅にやって来ました。

初夏の季節もそろそろ終わり、ジメジメした季節が近づいてきましたが、この日も晴天に恵まれ、歩き始めました。

【天下分け目の古戦場、関ヶ原宿】

関ヶ原は天下分け目の戦いが2回あった地域。

壬申の乱と徳川家康が率いる東軍と、石田三成が率いる西軍との戦いです。

歩いていると、両方の史跡が数多く残っていました。

国道を西に向かって歩いて行くと、北国街道との追分け(北国街道脇往還。木之本宿に繋がります)があります。

さらに進んで、国道を渡ると「西首塚」。

1600年の戦の際に、亡くなられた人々を弔うために、東西2ヶ所に作られた首塚の一つです。

北野社常夜燈がある場所を左に外れて、旧道を進んで行きます。

すると…消火栓でしょうか???

徳川の家紋と石田の家紋が一緒に描かれていました!!

敵味方の家紋が一緒に…

現代では遠い昔の戦い♬

地域の方達は、双方大事にされているんですね!!

ほのぼのとした感じと、ちょっと驚きました笑笑!!

しばらく歩くと、三大関所の一つ、「不破関所跡」があります。

東海道の「鈴鹿の関」、北陸道の「愛発(あらち)の関」と並ぶ関所♬

今は、ひっそりとしていますが、当時は、多くの人がここを通って、東や西へ通行していたんだと思うと、感慨深いです!!

さらに進むと、壬申の乱の折、東軍と西軍が対峙した藤古川があります。

藤古川

さらには、大谷吉継の陣跡、壬申の乱で両軍初の衝突が合った黒血川、源義朝の妻、常盤御前(源義経の母)のお墓などなど、歴史の遺跡が短い区間に目白押しです!!

常盤御前のお墓を過ぎると、今須峠に向けて徐々に山道となります。

山道と行っても舗装されていますし、車も通ります。

峠もキツい峠ではないので、難なく越えることができます。

峠を越えると、今須の一里塚があり、その先が、美濃路最後の宿場今須宿、関ヶ原宿から約4キロ1時間で到着です。

【峠を越えて美濃路最後の宿場町、今須宿】

今須宿は真っ直ぐな街道に沿った宿場町。

残念ながら、昔の面影はあまり残っていません。

宿場を過ぎて、「車返坂」を越えると、いよいよ近江国(滋賀県)です!!

【国境をはさんで寝ながら語り合えた寝物語の里】

県境は「寝物語の里」と言われています。

昔、国境は小さな溝を隔てて建つ両国の旅籠の泊まり客同士が、寝ながら話ができたことから名付けられたそうです。

今は石碑だけが残っています。

近江国に入り、カエデの並木道を歩いて行きます。

現在は、廃道になった旧東山道の案内石碑を過ぎ、JRの踏切を渡ると、柏原宿です。

【近江路最初の柏原宿】

柏原宿は、近江国最初の宿場町。

1キロ以上にも及ぶ大きな宿場町で、真っ直ぐな道が続きます。

古い家屋も残っていて、昔の面影を残しています。

街道筋

柏原宿は、伊吹産のヨモギで作ったもぐさをお灸に使用した、「伊吹もぐさ」が有名で、創業1661年の「伊吹堂亀屋左京店」が、街道沿いにあります。

柏原宿を過ぎて、次の醒井宿までは約6キロの道のりです。

田んぼが広がる街道を歩いて行きます。

天気も良くて、鳥の囀りも聞こえて♬

のんびり歩くことが出来ました。

国道に出ると、名神高速と並行して歩き、左に外れて桝形を過ぎると醒井宿到着♬

【中山道の中でもおすすめ!!醒井宿】

醒井宿は「水の町」♬

「醒井三水」と言われる湧水を集めた地蔵川が旧中山道に沿って流れています。

日本武尊にまつわる伝説も伝わる町です。

加茂神社から見る醒井宿

いや〜♬

地蔵川はほんと綺麗でした!!

小魚は泳いでいますし、バイガモが揺らめいて♬

川に沿って木々が植えられていて、青葉が輝いてました!!

旧街道沿いにはお店もたくさんあるので、ぶらぶら散策しながら歩いてました♬

醒井宿は、JR東海道線醒ヶ井駅からすぐです!!

地蔵川
地蔵川

醒井宿を出て、次の番場宿までは約4キロです。

国道沿いを歩いたり、少し外れたりしながら、名神高速のガードを潜れば番場宿の東の見附跡に到着♬

【真っ直ぐに伸びる宿場町番場宿】

番場宿には、真っ直ぐな旧街道に「○○跡」と記された標柱が立っていて、宿場時代の建物はありません。

蓮華寺は、足利尊氏に追われた六波羅探題・北条仲時一行が自刃した場所として知られています。

小さな宿場町の番場宿泊を過ぎ、約5キロ先の鳥居本宿へ向かいます。

この間は久しぶりの峠道。名神高速に沿いながら峠を越えて行きます。

振り返ると、伊吹山が綺麗な姿を見せてくれてました!!

峠の曲がり角に立つ中山道道標

そして…峠を登り切ったら…

琵琶湖が姿を表しました!!

この旅初めて琵琶湖を見ることができました!!

ここは、望湖堂跡。

昔は大きな茶屋もあり、明治天皇もここで小休憩をされたそうです。

峠を降りて行くと、北国街道との分岐点があります。

ここも懐かしい!!

北国街道を歩いている時に通った場所です。

その時、この石標を見て、「いつか中山道も歩いてみたいなぁ」と思ったことを憶えています。

鳥居本宿から、滋賀・福井・石川・富山・新潟・長野各県を繋ぐ北国街道と、中山道との分岐点♬

ここで分かれた二つの街道は、長野県軽井沢町にある追分宿で、再び合流します。

【今日のゴール、鳥居本宿】

一旦、県道に出て、また旧家が残る旧道に入って歩いて行くと、1658年創業の「赤玉神教丸有川家」があります。

多賀大社の神様から教わった「神教丸」を今に伝える薬局屋さんです。

下痢・食あたり・腹痛に効果があるとのこと♬

もうここは鳥居本宿です。

【歩いてみて】

今回の旅は、歴史が詰まっていて、美しい景色も堪能できた旅でした!!

関ヶ原では天下分け目の戦いが2回もあり、たくさんの史跡が残っていました。

醒井宿は水の豊かな綺麗な宿場町が広がり、お店もたくさんあって「隠れた観光スポット」って感じでした。

峠からは琵琶湖を見ることもできましたし、北国街道との分岐点も通ることができました。

天気も良くて、とても充実した20キロでした♫

今日の旅はここまで♫

近江鉄道の鳥居本駅から電車に乗って、温泉に寄って帰りました笑笑!!

次回はここから、武佐宿まで歩きます!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました