訪れる宿場町…今須宿・柏原宿・醒井宿・番場宿・鳥居本宿
JR東海道線関ヶ原駅にやって来ました。
初夏の季節もそろそろ終わり、ジメジメした季節が近づいてきましたが、この日も晴天に恵まれ、歩き始めました。
【天下分け目の古戦場、関ヶ原宿】
関ヶ原は天下分け目の戦いが2回あった地域。
壬申の乱と徳川家康が率いる東軍と、石田三成が率いる西軍との戦いです。
歩いていると、両方の史跡が数多く残っていました。
国道を西に向かって歩いて行くと、北国街道との追分け(北国街道脇往還。木之本宿に繋がります)があります。
さらに進んで、国道を渡ると「西首塚」。
1600年の戦の際に、亡くなられた人々を弔うために、東西2ヶ所に作られた首塚の一つです。
北野社常夜燈がある場所を左に外れて、旧道を進んで行きます。
すると…消火栓でしょうか???
徳川の家紋と石田の家紋が一緒に描かれていました!!
敵味方の家紋が一緒に…
現代では遠い昔の戦い♬
地域の方達は、双方大事にされているんですね!!
ほのぼのとした感じと、ちょっと驚きました笑笑!!
しばらく歩くと、三大関所の一つ、「不破関所跡」があります。
東海道の「鈴鹿の関」、北陸道の「愛発(あらち)の関」と並ぶ関所♬
今は、ひっそりとしていますが、当時は、多くの人がここを通って、東や西へ通行していたんだと思うと、感慨深いです!!
さらに進むと、壬申の乱の折、東軍と西軍が対峙した藤古川があります。
さらには、大谷吉継の陣跡、壬申の乱で両軍初の衝突が合った黒血川、源義朝の妻、常盤御前(源義経の母)のお墓などなど、歴史の遺跡が短い区間に目白押しです!!
常盤御前のお墓を過ぎると、今須峠に向けて徐々に山道となります。
山道と行っても舗装されていますし、車も通ります。
峠もキツい峠ではないので、難なく越えることができます。
峠を越えると、今須の一里塚があり、その先が、美濃路最後の宿場今須宿、関ヶ原宿から約4キロ1時間で到着です。
【峠を越えて美濃路最後の宿場町、今須宿】
今須宿は真っ直ぐな街道に沿った宿場町。
残念ながら、昔の面影はあまり残っていません。
宿場を過ぎて、「車返坂」を越えると、いよいよ近江国(滋賀県)です!!
【国境をはさんで寝ながら語り合えた寝物語の里】
県境は「寝物語の里」と言われています。
昔、国境は小さな溝を隔てて建つ両国の旅籠の泊まり客同士が、寝ながら話ができたことから名付けられたそうです。
今は石碑だけが残っています。
近江国に入り、カエデの並木道を歩いて行きます。
現在は、廃道になった旧東山道の案内石碑を過ぎ、JRの踏切を渡ると、柏原宿です。
【近江路最初の柏原宿】
柏原宿は、近江国最初の宿場町。
1キロ以上にも及ぶ大きな宿場町で、真っ直ぐな道が続きます。
古い家屋も残っていて、昔の面影を残しています。
柏原宿は、伊吹産のヨモギで作ったもぐさをお灸に使用した、「伊吹もぐさ」が有名で、創業1661年の「伊吹堂亀屋左京店」が、街道沿いにあります。
柏原宿を過ぎて、次の醒井宿までは約6キロの道のりです。
田んぼが広がる街道を歩いて行きます。
天気も良くて、鳥の囀りも聞こえて♬
のんびり歩くことが出来ました。
国道に出ると、名神高速と並行して歩き、左に外れて桝形を過ぎると醒井宿到着♬
【中山道の中でもおすすめ!!醒井宿】
醒井宿は「水の町」♬
「醒井三水」と言われる湧水を集めた地蔵川が旧中山道に沿って流れています。
日本武尊にまつわる伝説も伝わる町です。
いや〜♬
地蔵川はほんと綺麗でした!!
小魚は泳いでいますし、バイガモが揺らめいて♬
川に沿って木々が植えられていて、青葉が輝いてました!!
旧街道沿いにはお店もたくさんあるので、ぶらぶら散策しながら歩いてました♬
醒井宿は、JR東海道線醒ヶ井駅からすぐです!!
醒井宿を出て、次の番場宿までは約4キロです。
国道沿いを歩いたり、少し外れたりしながら、名神高速のガードを潜れば番場宿の東の見附跡に到着♬
【真っ直ぐに伸びる宿場町番場宿】
番場宿には、真っ直ぐな旧街道に「○○跡」と記された標柱が立っていて、宿場時代の建物はありません。
蓮華寺は、足利尊氏に追われた六波羅探題・北条仲時一行が自刃した場所として知られています。
小さな宿場町の番場宿泊を過ぎ、約5キロ先の鳥居本宿へ向かいます。
この間は久しぶりの峠道。名神高速に沿いながら峠を越えて行きます。
振り返ると、伊吹山が綺麗な姿を見せてくれてました!!
そして…峠を登り切ったら…
琵琶湖が姿を表しました!!
この旅初めて琵琶湖を見ることができました!!
ここは、望湖堂跡。
昔は大きな茶屋もあり、明治天皇もここで小休憩をされたそうです。
峠を降りて行くと、北国街道との分岐点があります。
ここも懐かしい!!
北国街道を歩いている時に通った場所です。
その時、この石標を見て、「いつか中山道も歩いてみたいなぁ」と思ったことを憶えています。
鳥居本宿から、滋賀・福井・石川・富山・新潟・長野各県を繋ぐ北国街道と、中山道との分岐点♬
ここで分かれた二つの街道は、長野県軽井沢町にある追分宿で、再び合流します。
【今日のゴール、鳥居本宿】
一旦、県道に出て、また旧家が残る旧道に入って歩いて行くと、1658年創業の「赤玉神教丸有川家」があります。
多賀大社の神様から教わった「神教丸」を今に伝える薬局屋さんです。
下痢・食あたり・腹痛に効果があるとのこと♬
もうここは鳥居本宿です。
【歩いてみて】
今回の旅は、歴史が詰まっていて、美しい景色も堪能できた旅でした!!
関ヶ原では天下分け目の戦いが2回もあり、たくさんの史跡が残っていました。
醒井宿は水の豊かな綺麗な宿場町が広がり、お店もたくさんあって「隠れた観光スポット」って感じでした。
峠からは琵琶湖を見ることもできましたし、北国街道との分岐点も通ることができました。
天気も良くて、とても充実した20キロでした♫
今日の旅はここまで♫
近江鉄道の鳥居本駅から電車に乗って、温泉に寄って帰りました笑笑!!
次回はここから、武佐宿まで歩きます!!
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