最後の道のりはJR茅野駅から。
茅野駅に降り立った瞬間、空はどんより曇り空。
「今日は雨、降らないでくれよ〜」と空を見上げながら、今日の行程がスタートしました。
2025年5月
目指すは、茅野駅から上諏訪宿を経て、下諏訪宿までの約12km。
この下諏訪宿こそが、中山道との合流地点。
そう、**ついに今日で甲州街道、完全踏破!!**です!
甲州街道、最後の一歩は旧道から
スタートは、前回終了地点の諏訪大社の鳥居前。

そこからしばらく旧道を歩き、いつもの国道20号線へ。
…そう、東京・日本橋からずっと並走してきたこの道も、今日でお別れです。
「長い間ありがとう!」と、思わず国道に心の中でお礼を言ってしまいました😊
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城下町の名残と歴史の足音
道中、「鍛冶小路」「塔所小路」「播磨小路」など、昔から呼ばれている名前が刻まれた標石が続々登場。




この一帯がかつての城下町だった証なんですね。
ロマンあふれる風景です。
渋沢小路から旧道へと入ってしばらく歩くと、歴史の分岐点「大門追分」に到着。
2つある大小の道標には「右江戸道」の文字。
昔の旅人も、ここで進路を確認していたんでしょうね😊
私も東京からの長い道のりを思い出し、感慨に耽ってしまいました😊


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上諏訪宿の酒蔵に、火の見やぐらに、温泉の湯けむり!
静かな住宅街を抜けて、いよいよ上諏訪宿へ。







上諏訪宿には古い建物が国道沿いに残っています♬

それとお酒の町なんですね!!
霧ヶ峰の伏流水を使った酒蔵が立ち並び、建物も風情たっぷり!
そして、「精進湯跡」では、今でも温泉が水のように流れていて感動しました♨️




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ゴールはすぐそこ!下諏訪宿へ最後のスパート
上諏訪から下諏訪へは約6km。
旧道は山裾に沿って、地味にアップダウンが続く…これがけっこうキツい!💦
でも、諏訪湖の姿が見えた瞬間…思わず叫んでしまいました。
「やった〜!諏訪湖だ〜!!!」


思わず駆け寄ったのは、「橋本政屋」という昔の茶屋跡。
ここからは諏訪湖が一望でき、かつては殿様も訪れた場所なんだとか。




湖を左手に見ながら歩くと、「富部一里塚」…



そしてついに!
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ゴール!甲州街道の西の起点、下諏訪宿・秋宮へ!
秋宮に到着ーー!!!
まずはお参り。無事に旅ができた感謝をこめて、しっかり手を合わせました。





そこから歩いてわずか200m。
甲州街道と中山道が合流する三差路へ。


まっすぐ進んでも中山道、左に進んでも中山道。
ここがまさに、甲州街道西の起点です!





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感動のラスト。210km、13日間の旅を終えて
思い返せば、2019年11月に中山道の旅で和田峠を越えて以来の下諏訪宿。
あの時と同じ場所に立っているのに、今回は全然違う気持ちでいます。
甲州街道、日本橋から下諏訪まで約210km。13日かけて完歩しました。
そして、旅の終わりは、いつも静かにやってきます。
その場ではあっけないくらい淡々としているのに、あとからじわじわと、達成感と感動が押し寄せてきます。
歩くことでしか見えない景色、出会えない感動が、確かにありました。
甲州街道もホント素晴らしい旅ができました!!
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました😊