街道さんぽ旅 中山道編 8日目 沓掛宿〜塩名田宿  21キロ

中山道編

この日はどんより曇り空。前日まで雨が降っていて蒸し暑い日です。

前の日、佐久平駅前のホテルに泊まり、JRとしなの鉄道を乗り継いで、中軽井沢駅まで戻ってスタートです。

今日は楽しみな事があります。それは、追分宿を通る事♬

北国街道のゴールが中山道と交わる追分宿。北国街道を踏破した以来の訪問です。

国道18号線を進み、途中で左に外れて旧道に入ります。しばらく進み、間の宿借宿(かりやど)に「女街道入口」の案内板がありました。ここから先は、中山道の脇往還、下仁田道(上州姫街道)と呼ばれている道です。

下仁田、富岡を抜け、中山道の本庄宿へと続きます。当時は、関所で「入り鉄砲出女」の監視が強く、険しい碓氷峠を避ける意味でも、女性はこちらに迂回することが多かったとのこと。脇道と言っても、物資の往来は盛んで、途中の宿場は活気があったといいます。

下仁田道(上州姫街道)との分岐点

緩やかに登りながら進んで行くと、国道18号線に合流し、追分宿へと入っていきます。すると、標高を表示した案内板!一般の国道沿いに立っています。標高1003メートル!!子供の頃住んでいた町の近くにあった山の頂上が642メートル。それより高いところを、車がビュンビュン往来しています。町もあります!何か不思議な感じ…

追分宿は浅間三宿(軽井沢・沓掛・追分)の中で一番賑わいを見せた宿場町です。今は、静かな佇まいをしています。

追分の一里塚が丘の上にあり、そこを過ぎれば追分宿。国道を右に外れて旧道を進みます。

追分通り

追分通りを進むと、途中に「追分郷土館」「芭蕉句碑」「堀辰雄記念館」などなど、見どころが沢山あります。旧脇本陣であった旅館「油屋」は、文士・知識人がが執筆や交流に利用した宿で、数々の小説が生まれたとのことです。

北国街道との分岐点近くに、ラーメン屋さんがあります。北国街道のゴールとして訪れた時にいただきましたが絶品でした。今日はまだ空いていませんでした!笑笑

他にも、美味しい蕎麦屋さんもあるんだとか!!時間が合えば行きたかったです!!

ラーメン屋さんの先にある追分宿京口(西口)に桝形の茶屋(津軽屋)の建物が現在も残っています。

そして、分去れに到着!!右に行くと小諸・上田・善光寺から新潟方面に行けます。

いや〜懐かしい!!約2年ぶりです。

追分宿分去れ

中山道は左に進んで行きます。国道を渡った所に、中山道資料館がありました。あいにくまだオープンしていませんでしたが、木々が生い茂る場所に、ミニ中山道69次たる体験コースがありましたので、行って来ました。

そこは、日本橋から京都三条大橋までの道のりを小さく小さくして歩いて体験するコース。69の宿場町や道のりの特徴を捉えた、なかなか面白いコースになっています。笑笑

本物の中山道に戻ると…今度は「コスモス街道」の看板が…兄弟歌手狩人が歌った歌詞のモデルが分去れだとか…

残念ながら暑い季節だったので、コスモスは咲いていませんでしたが…笑笑

坂を下りながら、次の小田井宿へと向かいます。この坂を「笑坂」と呼んだそうです。京都からの道のりは、ここは登り坂。追分宿の常夜燈の灯りが見えて、旅人達は笑みを浮かべたことから、この名がついています。

天気が良ければ、この辺りから蓼科・浅間山・八ヶ岳の山々が美しく見えるそうですが、曇っていて見えませんでした。御代田の一里塚を過ぎ、しなの鉄道の線路の下を潜った先が御代田駅。ここのベンチで小休憩。小田井宿まではあと僅かです。

御代田からしばらく進むと小田井宿到着です。

小田井宿には東西の入口に桝形が残っています。また、昔からの古い家並みが残り、用水路には綺麗な水が流れる落ち着いた宿場町です。

江戸時代、大名や男性の旅人は賑やかな追分宿で旅装を解くことが多く、姫君や、女性の旅人はここ小田井宿で休泊することが多かったといいます。皇女和宮様もここで休息なされたとか。別名「姫の宿」というそうです。

次の岩村田宿までは約5キロ。田畑や石仏がある道を進み、上信越道を跨いで進んで行きます。岩村田に近づくにつれ、佐久市の中心部に入っていきます。県道には車が多く行き交い、お店も沢山あります。

岩村田宿は、岩村田藩の城下町。商業の町です。本陣、脇本陣は無く、小さな宿場です。城下町であるが故に、参勤交代の大名や旅人も、気を遣って通り過ぎることが多かったのかもしれません。しかし、交通の要衝で、米穀の集積地として栄えたそうです。

現在は県道の両側が商店街になっています。この日は開いているお店も少なくて…栄養補給は、この先のコンビニで取りました。

コンビニの角を右に曲がり、佐久甲州街道との分岐点を越えて進んで行きます。

JR小海線の線路を渡り、国道141号線に出ます。

この辺りまで来た時、蒸し暑くて蒸し暑くて(-。-;

体力の消耗も激しかったことから、今回はここで終了しようと思い、佐久平駅に向かって歩き始めました。駅に向かって歩き始めてすぐに、理容院があったので、髪でも切ろうかと思い、中に入って、髪を切ってさっぱりしたら…また、元気が出てきて、街道に戻り続きを歩き始めてしまいました!笑

ちょっとした寄り道と休憩でした!!笑笑

ここから、今日のゴールである塩名田宿まであと約5キロ!!田園風景の中を進んでいきます。

浅間山

雨上がりで草の匂いが漂い、なんとも言えない癒された感じで歩いていました。

駒形神社付近の下り坂は木々が生い茂り、少し薄暗い感じ…そこを過ぎると塩名田宿です。

塩名田宿は、小さい宿場であったにもかかわらず、本陣2軒、脇本陣1軒合わせて3軒もあったそうです。中山道唯一千曲川と合流する宿場で、川止めに備えていたとか。

千曲川を渡るには、徒歩渡し・舟渡し・橋渡しと三種類があったそうですが、明治になり、舟を繋いでその上に板を架けて橋とする舟橋ができたとのことです。

今日の旅はここまで。バス停で佐久平駅方面のバスを待ちますが、なかなか来ませんでした(-。-;

ここから先下諏訪宿までは、交通の便が非常に悪くなる区間です。鉄道はありませんから、バスの時間をよく調べて歩くようにしないと…調子に乗って歩いていると、帰りのバスが無くなり、大変なことになりそうです…

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