街道さんぽ旅 中山道編 11日目 和田宿〜下諏訪宿 23キロ

中山道編

いよいよ和田峠を越えて下諏訪宿を目指します。途中、立ち寄れるコンビニもありません。朝から登って、夕方に着く計画で、食料や飲み物、着替え等の準備をして出発です。また勿論熊よけの鈴も!

今回は、交通の便が良くないので、前日に長久保宿にある「濵田屋旅館」さんで一泊し、翌日朝の町営バスに乗って和田宿に向かいスタートします。

旅館は、明治3年の大火で消失した旅館を建て直し、今も営業されています。中山道ウォークを楽しむ旅人がよく利用されるとか。この日の宿泊は私一人♬貸切状態でしたが明日は予約が多いと仰ってました。朝夕の食事もとても美味しくて(^^)

朝早い出発でしたが、心良く対応していただけました(^^)感謝です♬

濱田屋旅館
夕食美味しかったです(^^)
この後も出てきました!

朝一番の町営バスに乗り、前回のゴール地点に戻ります。晩秋の冷たい空気に包まれた朝ですが、今日も良い天気です♬

高札場跡を過ぎて進むと国道に合流します。ここに「鍛冶足の一里塚」があります。江戸日本橋から50里(200キロ)地点。京都までの道のりはまだまだ長い(-。-;

鍛冶足の一里塚跡

国道と並行に続く旧道に入り民家の間を進み、また国道に合流。だんだん坂がキツくなってきました!国道には歩道もありません。横をトラックがビュンビュン追い抜いて行きます💦

長い国道の登りを歩いて行くと、前回見たバス停と同じ作りのバス停発見!この辺りのバス停は、趣向を凝らしていてGOODです!!

ユニークなバス停

ここは、扉峠道の追分。ここから難所扉峠(1630メートル)を通り、松本方面に抜ける道があります。現在も冬季は通行止めになるそうです。

中山道はそのまま直進。国道を進んでいくと、中山道の道標があり、唐沢地区手前で、中山道は二手に分かれます。街道の付け替えにより廃道になった古中山道と付け替え後の中山道です。古中山道は右手の山に入ります。今回は、古中山道を行きました。土道の山道を進みます。アスファルトの道よりホント歩きやすい!!自然の中を歩く気持ち良さ!!ずっとこんな道なら良いんですがね〜笑笑

進んで行くと、唐沢の一里塚跡に出ました。ここは、道の両側に塚が残っています。両側に塚が残っているのは、この旅初めてかも…街道の付け替えがあり、人があまり通らなくなったためでしょうか、廃道になった古中山道の中にポツンと遺跡が残っているようでした。

唐沢一里塚

古中山道を抜けると、再び国道に合流。国道を進んで行きます。新和田トンネルの案内板があるところを、右に外れ本格的な峠道!!

いよいよここからが本日のメインイベントです!!

ここから先、車は有料トンネルとなり、男女倉(おめくら)口を旧道は右に外れて進みます。しばらく進んで、本格的な和田峠入口。

和田峠口

晩秋の良い天気に恵まれ、山道を登って行きます。土の道はやっぱりイイです!!枯葉が沢山落ちていて滑り易かったですが、山の景色が素晴らしい!道も整備されていて歩き易い!!(^^)

和田峠は、和田宿〜下諏訪宿までの約22キロ。非常に間隔が長く、しかも峠越え。冬季は積雪も多い事から、昔から大変な難所であったため、途中に何箇所か旅人のために避難所や茶屋が設けられていました。

急坂を登り、丸太の小橋を渡ったら、そのうちの一つ「接待」と呼ばれる茶屋跡に到着しました。

接待

特に、11月から3月まで峠を越える旅人に粥と焚火を、牛馬には年中小桶一杯の煮麦を提供していたそうです。

長坂という坂道を登り、石畳の道を進みます。途中丸太でできた小さな橋をいくつか渡って広原の一里塚に。この塚は片方だけが残っていましたが塚木はありませんでした。

綺麗な小川

長野に入り、旧中山道は山の中を通っていることが多くなりました。(長野自体が山が多いから仕方ないか笑笑)そのため、開発の手が伸びていない所も多く、一里塚も現存していて、昔の旅人と同じ風景を見ているのかと思うと、一体感を感じて楽しくなります。

もう少し進むと、東餅屋立場跡に到着。しばしの休憩を取りました。

だんだん頂上が近づいてきました。ビーナスラインを何回か横断し、パイプのトンネルを潜って頂上に向かいます。

ビーナスラインを潜るパイプトンネル。頂上も近い!!

そして、この坂を登り切ったところが!!

和田峠山頂

標高1531メートルの和田峠山頂です!!

いや〜(-。-; 長い道のりでした💦

やっと辿り着きました。ここまで人とすれ違ったのは1回だけ…季節が悪かったんでしょうかね…しかし、ここからの景色は絶景!!素晴らしい!!

これから進んで行く方角を臨む

山頂では、京都から中山道を歩いて来られたご夫婦と出会いました。京都からここまでの道のりをお聞きしたり、東京からここまでの道のりをお話したり…情報交換をさせて戴きました。

下諏訪宿まで、ここからは下りとなりますが、ここまでまだ半分の行程、あと約11キロです。

山を下り始めると、ススキの間を抜けて歩きます!

とても気持ちがイイ〜(^^)

曲がりくねったガレ場の急坂を下り、国道を渡って西の餅屋立場跡に出ます。

西の餅屋を過ぎても、しばらくは山の中の旧道を進みます。整備されていないところもあり、木が倒れ道を塞いでいる所もありましたが、特に支障はありませんでした。旧道が消滅してしまっている場所から、国道に沿って歩きます。国道には歩道が無いので、車には十分注意です。そして…今まで土の道を歩いてきたので、同じ下りでもアスファルト道の下りは足への衝撃がキツい💦足に堪えます(-。-;

幕末の頃、尊王攘夷を目的とした集団「水戸天狗党」が幕府方と戦った場所に討死した浪士を葬った「浪士塚」があり、桜の木が植えられていて広場になっています。

皇女和宮様も休息を取られた樋橋茶屋本陣跡を通る頃には、だいぶ下ってきていて、下諏訪宿も近くなってきました。ここでしばし休憩♬

標高1000メートルの標識を過ぎ、下って行くと、少しの区間土道の旧道が残っています。なんだかホッとします笑笑。

樋橋の一里塚を通り、しばらく行くと、国道から左に外れて住宅街の中の坂を登って行きます。坂を登った先が「木落し坂」7年に一度行われる諏訪大社下社の春宮と秋宮に立てる御柱を、この坂から落とす神事が行われる場所です。詳細は下の写真をどうぞ(^^)

木落し坂案内板
模擬御柱

なかなかの急斜面です!!ここを柱に乗って滑り落ちる映像はテレビで見たことがあります。当日は、大勢の観客が詰めかけるそうです。

木落し坂を下って一度国道に合流し、すぐに左に外れて進みます。すると春宮の境内の横を通り…とうとう諏訪湖が見えました!!メチャクチャ感動!!和田峠を越えたぞ〜!!

しかし…長かった(-。-;

諏訪湖を臨む

諏訪大社春宮に寄ることにして、境内を散策しました。立派な御柱が4本、天に向かって立てられています。

諏訪大社春宮

街道に戻り、下諏訪宿の中心部に入って行きます。下諏訪の一里塚跡を通り、中心部へ。

明治天皇や皇女和宮様も立ち寄られた本陣は今でも風格と威厳を保っています。

本陣

そして、下諏訪宿は五街道の一つ、甲州街道(甲州道中)の終点で、中山道と合流の地点。同じ江戸日本橋からスタートし、道のりは随分と違いますが、ここで合流します。

下諏訪宿は中山道唯一の温泉がある宿場町。街道沿いにいくつも入浴施設があり、旅館も立ち並んでいます。この日の最後は諏訪大社の秋宮に立ち寄り参拝しました。

いや〜今日の行程はキツかった(-。-;

特に下りのアスファルトが💦

この後は、熱めの温泉に浸かって帰路につきました。歩き終わった後の温泉は格別です!!笑笑

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