街道さんぽ旅 中山道編 4日目 深谷宿〜高崎宿 31キロ

中山道編

この日は快晴に恵まれ、中山道4日目の旅が始まりました。

前回の深谷駅から前回のゴール地点まで行き、スタートします。

深谷宿は、江戸を旅立ち2日目の宿泊となる事が多かったようで、江戸時代から賑わっていたそうです。

あの渋沢栄一の郷土でもあり、明治時代に機械式煉瓦工場が設立したこともあり、「煉瓦の町」でもあります。

今でも当時を偲ばせる建物が残っています。

また、この辺りまで来ると、昔の建物が多く残り、風情が増してきました。

前回、深谷宿の東に建つ常夜燈がありましたが、西側にも立派な常夜燈がありました。

しばらく行くと、国道17号線に合流し進んで行きます。

すると…東京から80キロを示す案内板が!

「80キロも来たか〜」と嬉しくなりました!!

途中の神社では桜も満開!!休憩を取りながらお花見です!笑

国道から外れて秩父山中から流れる小山川を渡ります。

ここに架かる橋は、滝岡橋。昭和3年竣工の橋で、今では国の登録有形文化財に指定されているそうです。

橋の上からの眺めは、水面がキラキラ光り、春の景色でした。

滝岡橋を渡りしばらく行くと本庄宿です。

本庄宿は江戸から数えて10番目の宿場町で武蔵国最後の宿場町です。

利根川の水運を利用して大きく発展し、中山道最大規模の宿場となりました。

本庄宿に入ると古い立派な家が多く残っていて、ここにも深谷宿と同じように煉瓦作り建物が残っていました。

歩いていると、上の写真のような建物が多く残っています。

今にも崩れそうな感じですが、昔から建っているんでしょね!

いかにしっかりした構造をしているか関心しました。

そして「創業永禄三年」と書かれたお店が!

永禄って…西暦1500年半ばの元号です!時は戦国時代!そんな頃から代々続いているなんて!素晴らしい!!

下仁田街道の分岐を過ぎ、古墳時代末期の築造である浅間山古墳の前を通り進みます。

しばらく行くと、三国街道との追分があります。

次の新町宿へはそのまま直進でずが、新町宿への直路ができるまでは、ここから北に向かって進み、倉賀野宿に向かっていたと解説がありました。

勝場の一里塚跡を通り、神流川の渡し場へと出ます。

昔は渡し舟で川を越えていたようですが、現在は立派な橋が架かっていて、車の往来も多いところでした。

川の両岸には、「見透燈籠」が建っています。

英泉の絵にも描かれていて、今建っているのは当時の物を復元した物のようです。

川を渡れば群馬県!武蔵国から上野国に入ります!

川を渡った見通燈籠の隣には…

碓氷峠 十一里、江戸 二十四里と書かれた道標が立っています。

中山道の中でも有数の難所碓氷峠まで、あと44キロの地点まで来ました!

そして新町宿に入って行きます。新町宿は上野七宿の東口にあたります。

少し行くと、八坂神社があり、その昔には鳥居脇に柳の大樹があったそうで、柳茶屋がありました。今も柳にちなむ芭蕉句碑が建っています。

高札場を過ぎると、明治11年明治天皇が北陸東海巡幸の際にお泊まりになられた宿泊所が建っていて、「行在公園」となっています。

久保本陣跡、小林本陣跡を過ぎ、烏川堤防沿いを歩いて行きます。

途中、次の倉賀野宿までの丸太道標が立っていました。

次の倉賀野宿まで3.8キロ。約1時間です。

烏川が大きな河川で、烏川を渡って倉賀野宿に向かいます。昔は少し下流を舟で渡っていました。

しばらくは交通量の多い道沿いを歩きましたが、歩道もあり安全に歩行できました。

倉賀野宿の東の入口に、日光に向かう「日光例幣使道追分」があります。

徳川家康の命日日光東照宮例祭に朝廷から派遣される勅使を例幣使と言って、その方達が中山道を進み、ここから日光へと向かっていたとのこと。

ここから日光例幣使道に入ると…例幣使の一行は横暴な振舞いが多かったそうです

追分の右側が中山道、左側が日光例幣使道です。道標と常夜燈が建っています。

倉賀野宿は、川を使った水運を利用し、信越方面への水陸運送の拠点であったそうで、賑わいのある宿場町でした。今は、古い建物が所々に残理、高札場も復元され静かな佇まいでありました。

倉賀野宿を過ぎて、次の高崎宿に向かう途中に、「左道通行」と書かれた道標がありました。

昭和7年に建てられたもので、かつては旧中山道の杉と松の並木道が残っていて、並木はそのまま中央分離帯とし、並木の南側に新しい道路を作って左右一方通行にした名残りだそうです。

ここまで来れば、今日のゴール高崎宿まであと僅か!

最後の頑張りで高崎宿に到着です。

今回も30キロを越える道のりで、7時間50分の旅も無事に終了できました!

お天気も良く、少し風が強かったですが、気持ちの良いウォーキングでした。

群馬県に入り、これから碓氷峠に向けて少しずつ登りになると思いますが、次回も楽しんで歩きたいと思います。

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