【絶景でした!!薩埵峠(さったとうげ)】 街道さんぽ 東海道編 興津宿〜吉原宿 28.8キロ

東海道編

三連休を利用しての街道歩き♬

朝、新幹線に乗って静岡駅へ。

そこから在来線を乗り継いて興津駅までやってきました。

家を5時30分に出て、3時間あまりで到着です。

今日は、東海道一の絶景と言われる薩埵峠を越えて吉原宿までの予定で歩き始めました。

2023年10月

【道のり】

①興津宿〜由比宿

興津駅を出発してすぐに国道の距離表示が!

この道をまっすぐ国道を進むとあと165キロで日本橋なんですね〜♬

国道をしばらく歩いていると…

富士山の頭が見えました!!

この旅初めての富士山😊

なんかテンションが上がります!!

興津川を渡ると、薩埵峠へは左に曲がります。

今は橋が架かっている興津川ですが、昔は徒歩渡しだったそうです。

蓮台や人足の肩車で川を渡っていたそうで、その時その時の川の深さで値段が決まっていました。

深さが4尺5寸を越すと川止めとなったそうです。

4尺5寸は今でいうと約136センチ。

それだけの水かさになると人を担いで渡ることはできませんよね〜😅

先に進むと薩埵峠への案内表示が出てきました。

この辺りから徐々に登り坂になってきます。

足利尊氏と弟の直義が戦った「観応の擾乱」で尊氏軍が布陣した場所(殿ノ入)を通って、本格的な峠道へ。

現在はハイキングコースにもなっている道を登って行くと…

あっという間に薩埵峠到着〜♬

いや〜!!

素晴らしい景色が広がります!!

以前ガイドブックでもみた景色が目の前に!!

正面には富士山。

それに駿河湾。

JR東海道線と高速道路!!

美しいですね!!

広重もこの景色を描いています。

広重が描いた薩埵峠

なんでも、この峠道が開削される前は、海岸線の波打ち際を通行していたそうで、「親知らず・子知らず」と呼ばれていたそうです。

「親知らず・子知らず」というと…

北国街道を歩いた際にもありました!!

富山県から新潟県には入ったすぐのところ。

国道8号線が走っていて、国道沿いを10数キロ歩いたことがありました。

そこと同じでここも難所だったんですね〜😅

今の鉄道屋高速道路が走っている陸地は、1854年の大地震で海岸が隆起してできた陸地だそうです!!

東海道一の絶景。今も昔も薩埵峠。薩埵峠(さったとうげ) 東海道|【公式】静岡のおすすめ観光スポット/駿府静岡市~最高の体験と感動を

薩埵峠で景色を見ながらしばし休憩した後、先に進みます。

展望台に行く途中が崩落のため通行止めになっていて…

やむ無く迂回路へ。

2023年10月現在展望台へは通行止めです

一旦山を下り、登り返して薩埵峠駐車場辺りで街道に合流。

峠道を下って、間の宿倉沢に到着です♬

この倉沢がまた往時の雰囲気が残るいい場所なんです😊

国の登録有形文化財「小池邸」

倉沢を過ぎてしばらく歩くと由比宿です。

由比宿は漁港がある宿場町♬

桜えびが有名だそうです。

海鮮のお店が数多くあり、1818年から続くかまぼこの老舗「いちうろこ」でかまぼこを買ってお昼ご飯のおかずとしました😆

由比の本陣跡は公園になっていて、広重美術館が併設されています。

東の桝形までが由比宿。

次の蒲原宿までは約4キロです😊

由比宿東桝形跡
由比宿|しずおか東海道まちあるき
商店街に出ると桜えびのアーチがお出迎え。漁港の入り口にも桜えびのモニュメントが。このまちのいたるところに、桜えびが現れるのは、全国的にも知られる、美味しい桜えびが獲れるまちだからです。多くの観光客も訪れるここ由比には、優しく声をかけてくれる人が多く、人と人を結ぶ結(ゆい)の心が根付いているから...

②由比宿〜蒲原宿

由比宿を過ぎて県道に出ると、県道沿いをひたすら真っ直ぐ進みます。

ここでも苦手な真っ直ぐ伸びる道のり💦

途中のバス停のベンチで由比で買ったかまぼことおにぎりでランチタイム🍙

かまぼこ美味い!!

昔ながらの板に張り付いたかまぼこを、板からめくってペロリ😋

アッという間のランチタイムでしたが、オツなランチタイムとなりました😊

ランチ後も真っ直ぐに伸びる道をひたすら歩きます💦

西木戸跡を左に折れると蒲原宿です😊

蒲原宿もいいですね〜♬

雰囲気がすごく感じられます!!

格子戸が残る住宅や国の登録文化財に指定されている住宅。

有形文化財に登録されている大正時代の洋館。

手作りガラスが美しい総欅の家。

なまこ壁と「塗り家造り」の家などなど…

見どころ満載です!!

国の登録文化財「志田家住宅主屋」
大正時代の洋館。国の登録有形文化財「旧五十嵐歯科医院」

蒲原宿ではあっちキョロキョロ、こっちキョロキョロして…

結構時間を費やしてしまいました😅

蒲原宿|しずおか東海道まちあるき
蒲原宿は、江戸時代、日本橋から15番目の宿場町。この宿の魅力は、何といってもレトロな街並みです。県内でも唯一歴史国道として認定された宿場町では、なまこ壁が特徴的なお屋敷や和洋折衷の大正モダン建築など、見所が満載です。ここでは急いで歩くことは御法度。説明板を見ながらゆっくり歩き、タイムスリップした...

③蒲原宿〜吉原宿

蒲原宿の東木戸跡を過ぎて、次の吉原宿までは約12キロ。

一里塚跡を過ぎると左に曲り登り坂。

住宅街を歩く登り坂ですが、これが急な登り💦

高速道路を跨いで進み、住宅街を抜けて新幹線のガードをくぐり、今度は高速の下をくぐって…

岩渕の一里塚までやってきました。

東海道では珍しい両塚を遺している江戸から37里目の一里塚です。

周りは住宅街ですが、いや〜!!立派な一里塚ですね〜!!

一里塚を過ぎてしばらく歩くと、小休本陣があります。

この先にある富士川の渡船名主、常盤家の住宅主屋(国の有形文化財に指定)で、参勤交代の大名はここで乗船の支度をしたそうですよ♬

そして富士川を渡ると反対側の渡船場跡が水神社内に石碑がありました。

間の宿本市場の碑を過ぎてさらに進むと、吉原宿西木戸跡へ。

ここから先が吉原宿です。

吉原宿は現在道路左右に商店が連なっている商店街♬

今日のゴールはこの先にあるJR吉原駅なので、東木戸跡を越えてさらに進みます。

現在の吉原宿

和田川を渡ったところに、平家越碑がありました。

平家越碑???

案内板を読んでみると…

1180年源平の富士川の戦いの際、この辺りに陣を敷いた平家軍が、水鳥が飛び立つ羽音を源氏の襲来と間違え、戦わずに逃げ去った場所とのこと。

ふむふむ…

ここがドラマでもよく描かれる有名な出来事があった場所なんですね!!

平家越碑を過ぎると、今度は名勝左富士の案内がありました。

ここは、江戸から京に向かって富士山が左に見える場所だそうで、東海道の道のりで2ヶ所しかない中の1ヶ所だそうです!!

すごく貴重な場所なんですが…

今は建物が建っていて、富士山が見えませーん😅

そして、国道をくぐると吉原駅が近づいてきました。

10月になると日暮も早くなります。

薄暗くなってきた17時を少し過ぎた頃に吉原駅に到着〜♬

28.8キロを約8時間半かけて歩ききりました。

今日はここから電車で清水まで戻ってホテルに一泊。

いや〜長かった〜😆

【歩いてみて】

長い道のりでしたが、見どころ満載の道中でした。

薩埵峠、間の宿倉沢、蒲原宿、平家越碑、左富士などなど…

中でもイチ押しは、やっぱり薩埵峠からの富士山を望む景色!!

あれは絶景!!

富士山に海。

峠の下には近代的な高速道路に鉄道の線路。

機会があれば、ぜひ訪れて欲しいところです!!

老舗店でかまぼこを買って食べることもできましたし、古い家並が残る宿場町場も

今日は清水のホテルに一泊し、明日は三島を目指して歩きます。

伊豆国に入って行きます!!

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