2025年4月。
春とはいえ、長野の朝はまだまだ冷え込みます。
JR中央線・信濃境駅に降り立ったのは朝6時30分。
気温はまさかの6℃でした。


駅前に立つと、目の前には雪化粧をまとった南アルプスの大パノラマ。
あまりの美しさに、寒さも一瞬だけ忘れてしまいました。

桜が舞う道を30分ほど下ると、国道20号沿いにある宿場町「蔦木宿(つたきじゅく)」へ。

その中心にある「本陣跡」から、本日の甲州街道ウォークがスタートします!

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1. 街道の風景とクマ騒動!?八ヶ岳の絶景を越えて
蔦木宿は、七里岩から湧く豊富な水に恵まれ、かつては街道筋に16ヶ所もの水道施設が整備されていたそうです。
昭和27年ごろまで飲料水として使われていたというから驚きですね!
街道は、国道に出たり、脇道に入ったりと、うねうねとした道のりが続きます。
175km地点を通過したところで、懐かしい「火の見やぐら」を発見。


昔はよく見かけましたが、最近はトンと見なくなりました。
今も現役なのかなぁ♬
畑のあいだを抜けて瀬田大橋を渡り、なだらかな富士見峠へ。
右手には八ヶ岳がバーンと現れ、思わず足を止めたくなる絶景です。
天然記念物の「芓木(とちのき)風除林」や「重修一里塚」、「透関の馬頭観音」を見学しながら原の茶屋へ。



公園で一休みしていると、突然の町内放送が!
「本日午前8時30分ごろ、○○地区でクマが目撃されました。不要不急の外出はお控えください」
いやいや、まさに今、全力で外出中なんですけど…。
近くのグランドで少年野球もやってますし…
ちょっとビビりつつも、目の前には雪をかぶった北アルプス。怖いけど進むしかありません!
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2. 旧道と宿場町を抜けて、茅野へゴール
その後も旧道に入り、「御射山神戸の一里塚」へ立ち寄ります。
この一里塚は両塚が残っていて、西塚は慶長年間(約400年前)に植えられたケヤキが今も現役で立っていました。
スゴい!!

右手に八ヶ岳を眺めながら、「金沢宿」や「青柳宿跡」など、宿場町の面影を楽しみつつ歩き続けます。



のどかな田畑を抜けると、少しずつ町の賑わいが増してきました。

茅野が近いです。
「かんてんぐら」を過ぎて、茅野駅に到着したのは昼過ぎ。

朝は6℃だったのに、なんと20℃!
春の寒暖差、おそるべし!!
上川橋を渡って、諏訪大社の参道にある大鳥居へ。

本日のゴールに無事到着です!

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3. まとめ:今回のハイライトとおまけ情報
• 歩行時間:約5時間
• 距離:約20km
• 絶景:南・北アルプス、八ヶ岳
• 見どころ:満開の桜、水道跡、一里塚、宿場町の街並み
• ハプニング:クマ出没の町内放送!
旅のしめくくりには、塩尻で数量限定の「山賊そば」で腹ごしらえ。
さらに名古屋で汗を流して、今回の甲州街道旅は終了となりました。
