街道さんぽ 中山道編 終

中山道編

五街道の一つ、中山道を26日かけて歩き切ることができました。

実際歩いて、経験したことも数多くあるので、「まとめ」として、書いていきたいと思います。

【中山道って?】

当ブログ「街道さんぽ 中山道編 序」でも書きましたが、中山道とは、皆さんご存知の通り、江戸幕府が制定した五街道の一つで、お江戸日本橋を起点に、京都三条大橋までの、135里32丁(約534キロ)の道のりです。

その間、69の宿場町があります。

同じお江戸日本橋から京都三条大橋までの道のりは、東海道がありますが、中山道は、内陸部を通り、東海道より約40キロ長い行程となります。

【中山道を歩いた印象】

大きく3つの区間に分けることができます。

1、日本橋(東京)〜坂本宿(群馬県)までの平坦な区間

2、坂本宿〜御嶽宿(岐阜県)までの山岳区間

3、御嶽宿〜京都三条大橋までの平坦な区間

楽しかった区間は、2の山岳区間です!!😊

中山道中のほとんどの峠がこの区間にあり、アップダウンの繰り返し♬

一番しんどい区間でもあります(-。-;

公共交通機関の便も悪く、現地に行くにも帰るにも、1時間に1本あるか無いかのバスしかない区間もありました。

長野県の岩村田宿〜和田宿の区間、岐阜県の大井宿〜御嶽宿の区間は特に注意です!!

(バスもない区間もあります…)

また、峠道では、熊と遭遇するかも!?

という恐怖と戦いながら歩いていました。

しかし…景色が素晴らしい!!

峠の上から見える山々や、清らかな川の流れ、昔を偲ばせる宿場町の雰囲気♬

特に「木曽路」と言われる、洗馬宿〜中津川宿の間は、印象的でした!!

【記憶に残る峠道3選!】

中山道には、数多くの峠道があります。

東京方面からは、碓氷峠に始まり、笠取峠・和田峠などなど…

その中で、印象に残った峠道を3つご紹介します!!

塩尻峠

下諏訪宿と塩尻宿にある塩尻峠は、そんなに高い標高がある峠ではありません。

難所の和田峠を登った後だったので、ナメてました💦

下諏訪宿側から登ると、急でしかも直線的(-。-;

急斜面を真っ直ぐ上に登っていく感じでした💦

しかし、峠を登りきってからの景色は絶景!!

東側は、眼下に諏訪湖、右に南アルプス、左に八ヶ岳の山々。

遠くには富士山も見えて!!

西側を見ると北アルプスが見えます!!

中山道全体の中でも一番の景色でした!!

塩尻峠頂上から

馬籠峠

妻籠宿から馬籠宿の間にある峠道。

頂上を過ぎて、馬籠宿へ入る手前にある展望台から見る景色が素晴らしい!!

恵那山がくっきり見えて♬

木曽路の旅も終盤♬

頑張って歩いてきた最後のご褒美かなって思いました(^^)

十三峠

大井宿(岐阜県恵那市)から大湫宿までの間にある峠です。

大井宿から2キロ歩いたところから始まる十三峠の入口には、「告」と書かれた注意書きの案内板が立っています。

ここから、大湫宿・細久手宿を越えて御嶽宿までの30キロの間には、公共交通機関もお店も無い。心してかかれと…

大湫宿までの十三峠は、約10キロの道のりで、標高は高くないですが、とにかくアップダウンの連続です💦

昔から「十三峠におまけが七つ」と言われるほどの峠道!

公共交通機関もなく、途中で止めることができません。

大湫宿から先、細久手宿を越え、御嶽宿までも公共交通機関はなく、結局この日は、30キロ以上歩き、ほとんどが峠道でした💦

(途中、道を間違えて「あわや遭難!?」という怖い思いもしました…(-。-;)

【今も残る宿場町3選】

中山道には、昔を偲ばせる宿場町が数多く残っています。

奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿などなど…

その中で、私がお勧めする宿場を3つご紹介します。

間の宿茂田井(長野県)

間の宿茂田井は、望月宿と芦田宿の間にある宿場です。

正式な宿場町ではありませんが、休憩場所として賑わっていました。

ここは、現在の主要道路からは外れていて、昔の面影を色こく残す宿場町です。

特に白壁が続く家が並んでいて、静かでとても風情がありました!!

私も、来る前までスルーしていました。

特に何かある訳ではないのですが、私のお勧めスポットです!!

それと、茂田井は日本酒が有名だそうですよ(^^)

日本酒好きの方、ぜひ行って見て下さい!!

妻籠宿(長野県)

ここは皆さんよくご存知ですよね!

中山道の宿場の中でも有名な場所で、現在は観光地になっています。

ここも現在の主要道路から外れていて、国の重要伝統的建物保存地区に指定されています。

高札場が復元され、江戸時代の建物も残っていますし、昔の建物を利用したカフェやお土産屋さんもあり、ブラブラ散策することもできます♬

山の中にあるので、車で行くか、公共交通機関を利用するなら、最寄駅はJR中津川駅か、JR南木曽駅♬

そこから歩くかバスで行くか…

って感じです。

隣の宿場は馬籠宿。

妻籠とセットで訪れる人が多いようです♬

私が訪れた時も、妻籠・馬籠間をハイキングにきている人が多かったです。

草津宿(滋賀県)

守山宿と大津宿の間にある宿場町です。

ここで、お江戸日本橋から海沿いを通って京都に向かう東海道と合流します。

ここから先、京都までは東海道となり、中山道の終着点♬

追分近くには、今も現存する草津宿本陣があり、公開されています。

現在も、昔の雰囲気を残そうと整備・保存されていて、いろいろ見て回れます。

宿場近くのJR草津駅周辺には、レストランやカフェがたくさんあって、グルメも楽しめますよ♬

追分に立つ道標。左が中山道、右が東海道。

【最後に…】

2年半かかって歩ききった中山道の旅♬

車では見過ごしてしまうことが、歩きだから目に止まることがたくさんありました。

霜が降りる寒い朝から歩いた日や、暑さの中、国道沿いを歩き、道の駅にたどり着いてホッと一息。

冷たいソフトクリームを食べて涼を取った日。

春の桜や、秋のコスモスを見て季節を感じながら歩いた日。

田んぼ道に咲く花に感動し、美しい山々や、清らかな川の流れに疲れが癒やされたことも♬

素晴らしい経験ができたと思います!!

これから中山道を歩こうと思っている方に、アドバイスができるとすると…

市街地を歩いている時は問題ないですが、山間部(特に木曽路)に差し掛かると途端にコンビニやお店がなくなります。

水分補給や、栄養補給は準備して行った方が良いです。

そして、トイレを借りる場所も減りますので、トイレを見つけたら利用することをお勧めします。

私は、駅のトイレをよく借りました。(無人駅が多いです)

山間部に入るときは、熊よけの鈴や携帯ラジオを持参してください。

特に朝、山間部を通る場合は要注意!!

私も、鳥居峠を朝通った時に、「ヴォーっ」という正体不明の泣き声なのか、何かの音なのかを聞いて…

背筋が凍る思いをしました💦

夕方に山間部に入ることはお勧めしません。

暗くなって道に迷うと大変なことになってしまいます!!

公共交通機関の時刻を調べることも忘れずに♬

東京から京都まで歩ききりました。

いつか…大阪から東京に向かって歩いてみようと思っています。

また何年かかるかわかりませんが…笑笑

その時は、今回の中山道の旅の経験が役に立つでしょう!!

ホント楽しい旅でした♬

そして、ありがとうございました!!

京都三条大橋

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