【武蔵国の端 小仏へ】街道さんぽ 甲州街道編3日目 府中宿〜小仏宿 27.9キロ

甲州街道編

甲州街道3日目。

今日もどんより曇り空ですが、大國魂神社に参拝し旅の無事を祈願。

長丁場になりそうなので、朝6時半にスタート。

武蔵国(東京都)も今日が最後です😊

2024年4月

【道のり】

①府中宿〜日野宿

朝の早い時間ですが、大國魂神社に参拝される方は結構な数。

参拝を済ませ、いざスタート!!

大國魂神社
厄除け・厄払いは東京府中の大國魂神社
厄除け祈願、厄払いは、大国魂神社(東京・府中)へ是非お越しください。1900年の歴史があり、古くより武蔵国の守り神として祀られた神社です。大神は福神または縁結びの神として著名な御方です。

歩き始めてすぐに高札場跡と問屋場跡があります。

ここは鎌倉街道と交差する場所。

「札の辻」と呼ばれていたそうです。

高札場跡

JRの踏切を渡ってしばらく進むと、立派な門構えの入口が!

ここに府中宿矢島本陣の表門が移築されたそうで、中には入れませんでしたが、立派な庭と建物が外から見ることができました。

本宿町交差で国道に合流。

ここからひたすら国道に沿って歩きます。

国立市に入ると、国道沿いに谷保天満宮があります。

天満宮の名前が付いてますから、御祭神は菅原道真公。

そしてもう一人。

道真公の三男道武公です。

道真公が太宰府に流罪になった時、道武公はこの地に配流され、父が亡くなった後、この地で父を祀ったのが始まりだそうで、関東三天神の一つだそうです。

交通安全発祥と学業の神 谷保天満宮
東京都国立市谷保にある谷保天満宮公式ホームページ。学問の神、菅原道真公を御祭神にしております。合格祈願、学業成就、厄除け、交通安全祈願などのご祈願と授与品のご案内。例大祭などの行事情報などを掲載しています。

この後も国道に沿って歩きます。

ずーっと先まで見える直線道路。

歩いても歩いても進んだ気がしない苦手な道💦

やっとのことで、日野橋交差に到着。

ここからしばし国道を離れ桜並木が続く旧道へ。

桜並木を過ぎると、多摩川を渡る日野の渡場に到着です。

今は当然ながら渡しはありません。

近くの立日橋を渡って日野宿へ向かいます。

立日橋の上にはモノレールが走ってるんですね〜♬

多摩川を渡って、福地蔵と言われるお地蔵さんや馬頭観音が建っているところが、日野宿の江戸口。

日野宿到着でーす😊

日野宿江戸口に建つ馬頭観音

②日野宿〜八王子宿

新奥多摩街道入口交差を右に曲がると、宿場の中心部に入っていきます。

日野宿は住宅街の中にも往時の雰囲気が残されています。

この地は新撰組副長土方歳三が育った場所だそうで!

甲州街道は新撰組ゆかりの地が多いですね〜😊

日野宿本陣
日野宿本陣
日野市公式ホームページ
渡邉家蔵

JR日野駅の下のガードをくぐって左折。

坂を登ったところに西の地蔵があり、ここが日野宿の京口。

しばらく住宅街を歩いて、国道に合流。

ここからまた、延々と国道に沿って直線の道を進みます💦

この区間も長い💦

黙々と歩いて歩いて…

大和田橋を渡って八王子宿へ入っていきます。

この大和田橋。

太平洋戦争中の昭和20年、八王子市が米軍の空襲を受けた際の焼夷弾の跡が保存されています。

大和田橋を渡って右折、一里塚跡を通って、桝形を左に曲ると、八王子宿到着でーす😊

竹の鼻一里塚跡

③八王子宿〜駒木野宿

八王子は初めて来ました。

それまでのイメージは…

冬、東京に雪が降った時、ニュースで見る雪の積もった八王子…

八王子=寒い場所…

東京でも田舎の部類(すいません💦)…

って感じでしたが、とても賑やかでびっくりでした😆

江戸時代の八王子は何町も連なる大きな宿場で、「八王子十五宿」と呼ばれていたそうです!!

江戸防衛のための軍事拠点としても位置付けされ、幕府直轄領として武田家遺臣から作られた千人同心も置かれていました。

実際歩いても広い広い!!

どこからどこまでが八王子宿なんだろう???😆

高尾山への道を示す大きな石標があり、桝形を通って西へと向かいます。

大正天皇が眠る多摩御陵参道、昭和天皇が眠る武蔵陵墓地参道の案内石標を過ぎるとJR高尾駅はすぐです♬

JR高尾駅

JR高尾駅の駅舎っていいですね〜😊

重厚で歴史を感じさせてくれました!

JR高尾駅を過ぎると、景色は一変します!!

国道は狭くなり、緩やかな登りになりました。

西浅川の交差点を右に曲がり、国道から離れると静かな住宅街が広がります。

緩やかな登りの道を進むと、小仏関所跡があります。

戦国時代は小仏峠にあったものを、徳川幕府がこの地に移したそうです。

関所跡のすぐ隣りに駒木野宿碑が立っています。

駒木野宿に到着でーす😊

④駒木野宿〜小仏宿

だんだん山に近づいてきて、街道らしくなってきましたよ♬

駒木野宿から小仏宿までは3キロ弱。

駒木野宿を出てしばらく進むと、石仏があります。

甲州街道は石仏を数多く見かけます。

石仏を過ぎると、いのはなトンネル列車銃撃慰霊碑の案内が立っています。

太平洋戦争中の昭和20年8月中央線いのはなトンネル付近で列車が米軍機の銃撃を受け、疎開に向かう学童が多数亡くなった事件があった場所だそうです。

街道の上には、山と山を結ぶ道路が走っていて、さらに進むと、今度は古い道標が建っていて。

今と昔が交差しています♬

道はますます細くなり、バスは待避場所ですれ違わないと走れない道になってきました。

大きくカーブを曲がってJRのレンガ造りのガードをくぐって行くと、小仏バス停に到着♬

ここが今日のゴール地点でーす😊

小仏宿は本陣・脇本陣は無く、難所の小仏峠を控えているため、小さい宿場ではありましたが、賑わっていたそうです。

今は登山客が行き交うぐらいでしょうか。

バス停があるくらいでなにもありませんでした😆

ここからバスに乗ってJR高尾駅に戻ります。

バスの中は登山客でいっぱい😵

それを見込んでバスが2台も来るんです!!

ちょっとびっくりでした!!

【歩いてみて】

今回は府中宿から小仏宿までを歩きました。

途中国道沿いのまっすぐに伸びる退屈な道を歩く時間が長くて…

JR高尾駅まではお店も多くて補給や食事には困りませんが、高尾駅を過ぎると途端に無くなります。

道も高尾駅から先は緩やかな登りになり、山が近いことを感じさせてくれました。

今日は戦争の遺産を2カ所目にしました。

都心からだいぶ離れている場所でも、戦争の爪痕を感じさせられました。

次回はいよいよ甲州街道の難所の一つ小仏峠を越えて相模国(神奈川県)を経て甲斐国(山梨県)に向かいます!

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